実例:オープンシステム Open System

医療機器再生管理システム

クライアント様からのご要望

医療現場において、弊社のクライアント様からこのようなお話をお聞きしました。

  • 病院内の資産(鋼製小物、医療機器)が最近増大している。
  • 鋼製小物のスリム化、また買い替えが複雑であり、破綻すると医療事故の危険が高まるので、今のうちに手を打っておきたいのだが。

クライアント様の現状

前項の現状について、システム化したいのだが、どうすればよいのか迷っている。

  • 現存する鋼製小物の、システムへのデータとしての反映はどの程度の時間を要するのか?
  • どの状況で鋼製小物をシステムに読み取るのか?
  • どの場所でどの程度の使用程度の入力時間が発生するのか?
 

など疑問がつきない。

弊社で工程をリサーチし、現状工程の棚卸を行う。保管から使用後の洗浄まで11のステップがあり、それぞれのステップの担当者と工程と、現状の管理状況を確認。結果、ステップの中の工程をさらに細分化し、各工程ごとにハンディターミナル(以下:HT)を利用して効率よく状態入力をすれば、大幅に管理の時間が短縮できる。二次元シンボルリーダーによる鋼製小物の識別とHTによる情報取得、キットのグループ管理を正確にシステム化することを確認し、現状の疑問点を解消できる事をご報告。

弊社のご提案:【医療機器再生業務管理システムのご提案】

病院内の他システムとの連携も考慮した、医療機器再生システムのご提案を行う。 他医療機器との影響も充分考慮しての、無線LANをインフラとしてのHT、PDA端末を導入したネットワーク構成の提案を同時に行うこととする。
(近年は、病院内の通信規制に変化があり、医療現場での無線機器導入ニーズが高まっており、それを反映したもの)

提案の実施と成果

前項の施策を行った結果、下記のような成果が達成できました。

  • 医療機器のデータベース(MEDIS-DC)から最新のデータを取得し、鋼製小物を1本単位で管理可能に。
  • それぞれの滅菌や洗浄の履歴情報が取得可能となった。
  • 手術での鋼製小物使用履歴・鋼製小物1本ごとの利用頻度がわかるため、セット組管理のスリム化につながる。
  • 副次的には、鋼製小物の履歴からメーカ別の耐久履歴が閲覧可能になった。
  • チェック作業をシステム化することにより、効率的な人的配置が可能になった。
  • また、リアルタイムネットワークのため、他の作業現場と機器の利用状況の共有がPDA端末を通して可能となった。

クライアント様の声

ゾーニングと合せてシステム導入する事で、コンテナセットを作る際の熟練スタッフへの依存が薄まり作業者が誰でも出来る事によりミスが大幅に減り尚且つランニングコストが削減されました。 当初考えて居なかったが、結果効果として棚卸(在庫管理)の作業時間及び正確性が大幅に改善されたので良かったです。

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